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骨董鎧の修理・修復。


今回はN様の骨董鎧の修理のお話をさせて頂きます。

遠い古の時代が過ぎ去って現代に伝わる歴史ある鎧に出会える事
又、この仕事に仕える事に大変有難く思います。

今回のこの鎧はご実家で飾らずに長い間保管されていた具足のようで
持ってこられた時はこの様な状態でした。
修復前① 

三十二間筋兜もかなり錆が出ている様子。  
 しかし骨董ならではの重厚感を感じさせます。。。そして重い!
兜修復前 
兜の錆を落とし傷みのひどい個所はパテ塗り磨き歪みを取り
そうして塗りを掛けて仕上げます。
 それで下の兜の様に・・・・・綺麗でしょ!
兜②

胴や三具も傷みや破れが目立っていました。
細部に亘り修復を行い
でもあまり綺麗に仕上げると現代甲冑に
なってしまうのでさじ加減が必要となります。
胴修復前 

傷や歪みを修復し塗り、威糸の懸け直し。
胴① 
比較的胴は歪みが多く蝶番のピンが差しづらかったり
合わせが綺麗にならないとか
草摺の垂の長さや板の反りが違ったりしています。
前胴裏 
胴の内革の剥がれも張り直しました

籠手の家地(生地)も破れ。。。
籠手修復前 

臑当も同様に家地・立挙・威糸・鉸具摺(かごずり)の革
(鉸具摺の革は室町時代以降に付いたらしいが・・・
騎馬戦多くなったと言うことかなぁ~ムンズ?)
臑当修復前

そんな篭手・脛当も丁寧に修復させて頂きました。
籠手修復後

篭手①
臑当修復後

佩楯は一部分生地が欠落しています。。。がこれも再生します!!
佩楯修復前 

佩楯破れ

下が修復後の麻生地ですがパット見では分からない程度に仕上げました
どうですか・・・綺麗でしょ!
佩楯修復②

佩楯の裏に何か書いてあります。
佩楯修復前②

因幡藩士 十四番・・・御貸具足だったのでしょうかね?

因幡の十三隊は山国隊(やまくにたい)として幕末頃に知れ渡ったらしいですが・・・。
十四隊まであったのかな・・・??
調べてみようかな!?

これもオーナーのN様のご希望通り残したまま再生、甦りました。
佩楯修復後 

前立はなかったのですが新規に三日月前立
 これもN様のご希望で制作しました。
(シンプルさがとても良いと私自身お薦めです)

前立① 

今は遠く異国の地で日本の文化を広めるために活躍中かと思います。
中山様骨董2
日本の文化が埋もれているのは大変偲びない事です。
修復作業が施され甦った立派な文化財となり甲冑も喜んでいる事でしょう。


遠い古の時代が過ぎ去って現代に伝わる歴史ある鎧、
末永く孫子の時代へ受け継ぐ事の大事さを感じます。

最後に余談ですが。。。
 因幡藩の話が出た処で上野、国立博物館敷地内にある黒門は
因州池田家屋敷表門が使われています。
因州池田家表門② 

この鎧、こちらとご縁があったのかなかったのか???

光山堂とご縁を頂き誠に有り難うございました。
  そして
N様、ご協力有り難うございました。


・・・・・・拍手、宜しくで~す。

[ 2014/07/09 12:51 ] 修理・修復 | TB(0) | CM(0)

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