こちらの作品は完売となりました。お買い上げありがとうございました。本日ご紹介いたしますのは、福島正則公所用具足の写しです。
展示品をお買い上げ頂いたので、あらたに展示用の具足を作りましたのでご紹介いたします。
こちら
※サムネイル表示ですので、画像をクリック頂ければ大きめの画像をご覧いただけます。いかがですか?
イイっ! カッコいいっ!手前味噌ですみません。
実は以前は蓬糸で威していたものを今回より黒糸威しに変更になりました。
しころも実物同様朱塗りといたしました。
各部のアップ
兜鉢は桃形(ももなり)で伊予札(いよざね)の笠じころが付きます。
水牛形の横立と日輪の前立ては木製金箔押しです。
胴は鉄錆地塗りの釦懸桶川胴です。
裏には牛革が張られています。
鉄錆地塗りを韋張りの縫延べ胴に変更できます。※料金別
袖は伊予札の当世袖で、裏地にも家地が張られています。
佩楯(はいだて)は実践向きに脚にまくように踏込(ふんごみ)が付いています。
これは臑当(すねあて)。
七本篠臑当です。
六角形のつぶつぶは何でしょう?
襟廻しや肩の子鰭(こびれ)にも同様のものがありますね。
実はこの六角形のひとつひとつに六角形の鉄片【亀甲鉄(きっこうがね)】が入っているのです。
その【亀甲鉄(きっこうがね)】に空いた四つの穴を、ひとつひとつ威し糸で威しているのです。
こういう事です。
うんちくですが、福島正則公所用具足写しとしていますが、兜はもともと黒田長政公のものだったそうです。
以前の記事でご紹介した
こちらの黒田長政公の兜が、もともと福島正則公の兜でそれぞれを交換したというのです。
(過去記事参照:
http://yoroinokozando.blog65.fc2.com/blog-entry-5.html)
理由は長くなるので書きませんが…。
福島正則と黒田長政というと「黒田節」が真っ先に出てきますね。
お酒大好きな福島正則が、黒田長政の家臣・母里太兵衛に酒を強引に勧めて大事な槍を獲られてしまうという話ですが。
お酒大好きでやんちゃ坊主で真っすぐな人、いいじゃないですか。